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ペットボトルの水と一緒に大量のプラスチックを飲んでいるって本当!?

2024年1月8日、「米国科学アカデミー紀要」に衝撃的な記事が掲載されました。

それは、私たちがよく口にするペットボトルの水に、平均して1リットル中に約24万個の検出可能なプラスチック破片​​が含まれていることを発見したという論文です。

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Image by Naixin Qian

コロンビア大学 Ph.D. 「Naixin Qian」 と、その研究チームによると、その量は平均すると、1㍑あたり約24万個にのぼるとのこと。
その約90%がナノプラスチックで、研究論文では「以前に報告されたペットボトル水中のマイクロプラスチック存在量よりも桁違いに多い」と指摘している。

”以前”とは、これまではナノプラスチックの含有量を計測する決定的な方法が無かったからで、同チームは今回、自動プラスチック識別アルゴリズムを備えたハイパースペクトル誘導ラマン散乱 (SRS) イメージング プラットフォームを使った顕微鏡技術の開発に成功。
これにより、高い化学的特異性とスループットを備えた単一粒子レベルでのマイクロ ナノ プラスチック分析が可能になったこのこと。

マイクロプラスチックは、5 ミリメートル (4 分の 1 インチ未満) から 1 マイクロメートル (1 メートルの 100 万分の 1、) までの範囲の破片で、ナノプラスチック(<1 μm)は1,000分の1mm未満として定義されます。

チームは、アメリカの大手小売店から同時に入手した 3 つの異なるブランドのボトル入りの水を分析。

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( A ) ポリアミド(PA66)、( B ) ポリプロピレン(PP)、( C ) ポリエチレン(PE)、( D ) ポリメチルメタクリレート(PMMA)、( E ) ポリ塩化ビニル(PVC)、( F ) ポリスチレン(PS)、 ( G ) ポリエチレンテレフタレート(PET)

PET と PE は、ペットボトルの材料で、輸送または保管中にボトルのパッケージから放出された可能性高。
PP と PA は、水処理の装置コンポーネント(PAは逆浸透膜の材料)または凝固助剤。
PS、PVC などの他のポリマーは、水の製造前または製造中に導入される可能性が最も高いと指摘している。

これまで調べることが出来たマイクロプラスチックは、2018年の調査で1㍑あたり350個程度だったが、これは逆にRO(逆浸透膜)で、ある程度取り除くことが出来たからこその数値で、取り除くことが出来ないナノプラスチックでは、今回の驚きの結果になった。

研究結果からわかる事

これらの研究結果は、あくまでアメリカで販売されている大手ペットボトルメーカー(非公開)であり、おそらく日本のメーカーは含まれていないと思いますが、「PET」と「PE」はボトルとキャップです。

という事は、購入後に一気に飲み干さない限り、フタの開け閉めをしてしまう限り、どんどん増えていくという事が言えます。

そして、一般的に高価な浄水器に使用される、RO(逆浸透膜)でも取り除くことが出来ないばかりか、それから「PA」が混入していると言う事実は極めてショックですね。

そして、今回の研究はペットボトルの水でしたが、ボトルとフタが多くの影響を与えているとしたら、ペットボトルに入ったすべての飲料にナノプラスチックが大量に含まれることになります。

ナノプラスチックが人体に与える影響

ナノプラスチックが人体に及ぼす影響は、いまだ未知で、推測の域を超えていません。

しかし、ナノレベルになると腸から吸収され、血液に侵入し、心臓やその他臓器を経て、脳に蓄積されると言う事が報告されています。
実際に各臓器や脳から検出された報告があります。
そして、血液以外に母乳からも検出された報告もあります。

そして最新の報告では、ヒト細胞を使って研究されており、神経ネットワークの遮断や細胞死が確認されています。

ただ、全ての研究において、どのくらいの量をどのくらいの期間曝露すれば、人体影響が出るのかは今のところ誰にも分かりません。

更にはプラスチックでは無く、プラスチック製造過程に含まれる化学物質が人体に影響を及ぼすともいわれていますが、こちらも直接高濃度で体内に入れば問題ありですが、ナノプラスチックを媒介して入った場合の人体への影響は、今のところ誰にもわかりません。

警戒しても恐れすぎない方が良い事も

例えば、1990年代後半に社会現象にもなった環境ホルモン問題。
このころは、コンビニ弁当を食べ続けると生殖機能障害やガンになる等、世紀末に向いし時代背景も重なって、ダイオキシンと共に世界的に騒がれましたが、結局未だに人体への影響は未確認のままです。

今後の研究が待たれます。
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