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DIY

星空写真(星景写真)で星をにじませて大きく目立たせる方法

星空写真、特に星景写真は広角レンズを使用するため、星の点々が非常に小さくなり、肉眼で見えていた星座も何だか目立たない状態でちょっと残念な気持ちになります。

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そこで通常はソフトフィルターと言うポートレート写真で使うボカシフィルターを使うのですが、割と高額(日本メーカーで1万弱)だったり、出目金レンズだと更に高額の角型フィルターとアダプター(合計2万円over)が必要になります。
そこで、フィルターを使わず、フォトショップのレンズぼかし等を駆使してぼかそうと考えるのですが、星の色まで中々再現できなかったり、にじみボケが上手くできなかったり苦戦します。

大枚はたかず、星を上手くぼかす方法は無い物か?

あります。
ちょっと手間ですが、3mm程度のアクリル板とクリアスプレーを使って、「なんちゃってソフトフィルター」を作り、撮影時にレンズ前にかざすだけなので公開しておきます。
1mmとかでも出来ますが、ゆがみやすく画像にその影響を与えやすいので、3mm程度がかざして撮影しやすいと思います。
安く買えば両方で1,000円くらい?普通でも2,000円程度です。
作り方は、アクリル板にクリアスプレーをシュッ!シュッ!と吹きかけるだけです。
吹きかける量が多いほどボケが大きくなり、吹きかけすぎるともはや何か分からないくらいぼけるので注意してください。
そしてレンズ前にかざす時間が長いとボケが大きくなります。
私の場合は、30cm程度のアクリル板に、薄く吹きかけた部分と濃く吹きかけた部分を作り、シチュエーションに合わせて数秒かざしてみたり、10秒以上かざしてみたりして、取捨選択します。

アクリル板作成時のポイントとしては、一度に厚塗りせず、シューと左右に振りながら一往復したら、数分待ってから重ね塗りしましょう。
薄い濃いの2か所を作るなら、薄い方は一往復で十分かなと思います。
あと、アクリル板の4辺のエッジをマジックなどで黒く塗っておけば、なお安心です。

撮影時のポイントとして、アダプター無しで手でかざすだけなので、場合によってはカメラやリモコン等のLED光を拾ってしまい、その光が画像内にゴーストとして出る事があります。
その場合は、光る部分にカバーをするか、アクリル板に光が当たらない様にするのが良いでしょう。

この画像はアクリル板無し。

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21mmレンズで普通に60秒程度(赤道儀追尾)のシャッタースピードで撮ったオリオン座付近。

オリオン座は分かるには分かりますが、せっかく赤系のベテルギウスの色が目立たず、シリウスにも迫力が無い。
人間が目視でオリオン座を見ると、頭上に結構広大に広がっています。
裸眼で見るベテルギウスやシリウスは非常に目立つ存在です。
しかし、天の川撮影するような高スペックのレンズは裸眼で見えない星が山ほど写るので、1等星や2等星を目立たせないと、無数の星に埋もれてメリハリが無くなってしまいます。

星雲や星座をアップで撮る天体写真も良いですが、写真好きはやはり風景も入れた星景写真が好きだったりします。
そうなると広角レンズで撮る事になり、1等星や2等星の迫力が消えてしまいます。

そこでソフトフィルターの効果が欲しくなるのは、私だけではないと思います。

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レンズ前にクリアー処理したアクリル板を15秒くらいかざしたオリオン座付近(実際の露出は赤道儀追尾60秒程度)

一等星のベテルギウスの色が強調されボケが広がったことで良く目立ちます。
リゲルや2等星以下もボケが強調され、全天で一番明るく見えるシリウスが巨大化し、鳥居や風景も若干ソフト感が出て、ファンタジーの様な写真になりました。

このままでもファンタジーっぽくて、私は好きですが・・・

フォトショップでアクリル板画像を少しレベル補正して、普通に撮影した画像に比較明合成して、アクリル板画像の星景以外を消すと・・・

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こんな感じで、鳥居や風景のソフト感が無くなり、星も1等星だけ目立たせることが出来ました。
(2等星/3等星も、かすかににじんでいますが拡大しないと分からない程度です)

アクリル板を使う利点は、外す手間が無い事と、かざす時間や場所の調整が自由自在なことです。
アクリル板の上側だけクリアスプレーを吹きかければ、ハーフソフトにもなりますし、数枚から数十枚スタックする場合でも、間で1枚だけかざしておけば良いので、作品の仕上げの自由度が上がります。

どうです?
安い割に良い仕事すると思いませんか?

※因みにこの時は、最終的に60秒露出を数十枚スタックして、HαLINE分子雲を出すために赤道儀追尾していました。
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