比重計よ、さようなら!塩分計で水槽の塩分濃度管理
水槽の塩分濃度、普段何で測っていますか?
私は少し前まで、アナログ比重計でした。
でも今は、食品計測用の塩分計をメインに使用しています。
※因みにマリンアクアリウム歴は、10年以上です。
海水の塩分濃度と比重
マリンアクアや汽水をたしなむ人は、人工海水から飼育水を作らないといけません。
その時、基準として利用するのが比重計だったり塩分濃度計だったりします。
比重とは
1気圧4℃の純水を1.0として、どれだけ変化するかを示すものです。
比重は温度によって変化します。
温度が上がるほど、比重は下がります。
例えば・・・水温25℃で比重1.023だとすると(珊瑚に良いとされる比重)
21℃=1.024(約)
25℃=1.023
28℃=1.022(約)
水温以外にも、アナログ比重計の場合、小さな気泡や、ゴミ・指針の摩耗や汚れでも、示す比重は変わってきます。
中古なら尚更です。
更にはメーカーが変わっても、全然違う事もあります。
なので、本当に合っているのか、不安になる時もしばしば。
では、世界の海の塩分濃度はどの位でしょうか
主要なサンゴ礁を見てみると
・カリブ海:3.6%前後
・グレートバリアリーフ:3.5~3.6%
・マーシャル諸島:3.5%前後
・バヌアツ・フィジー3.6%弱
・ハワイ:3.5%前後
・インドネシア:3.3%前後
・フィリピン:3.4%前後
・沖縄:3.4~3.5%
インドネシアは熱帯雨林の影響か、3.3%と低いですね。
続いて、沖縄・フィリピンが、3.4~3.5%
そして、カリブ海周辺は、3.6%前後とかなり高め
上記から、概ね3.4~3.6%で合わせておけばよさそうですね。
海水の塩分濃度は、温度で変わることが無いので、信用度が高くなります。
しかしながら、アクア用として販売されているものは、比重と濃度の両方計測できるアナログの屈折計で5,000円前後、デジタルに関しては1万円を超えます。
アナログは面倒臭い調整も必要だし、デジタルは高額すぎます。
そこで、キッチン用品の塩分計を使ってみた訳です。
デジタルで3,000円前後で手に入れる事ができ、塩分濃度もしっかり計測できて、頼りになります。
マリンアクアリウムでも使えるキッチン用塩分計
キッチン用塩分計の多くは、1.5%までしか計測出来ないものが多いので、選ぶ時は注意が必要です。ドリテック 塩分計 EN-904IV
タニタ 塩分計 SO-304 WH
0.0~5%まで0.1単位で計測出来ます。
オートパワーオンで、バイブレーションして測定に入り、測定できるとバイブレーションで知らせます。
重量67g
スタンド付き
こちらは有名メーカーの為か、6,000円前後です。
それでもアクア用の半額程度ですね。
塩分計の取り扱いについて
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