Welcome to my blog

ペット

アジアアロワナ イカリムシ対策の高温塩水浴

アジアアロワナに小赤を与えると、イカリムシに寄生されることがあります。

勿論、その場で食べる分だけ与えていたり、小赤をトリートメントしてから与えている場合は、寄生されることは多くありません。


でも、小赤を一緒に泳がせている場合は、注意が必要です。


※この治療法はアジアアロワナの成魚向けとなります。

高温や塩浴が苦手な魚や、弱り気味の個体や幼魚には決してしないようにお願いします。

P3080041.jpg
イカリムシ(Lernaea cyprinacea L.)に固着寄生された龍魚(アジアアロワナ)

イカリムシの生態

15℃くらいから活動を開始し、20℃~30℃が適温。

雌雄共に寄生するが、錨を突き刺し固着寄生するのはメスのみ。


卵が1-2日で孵化し、魚体に寄生(雌雄共に魚体を這いまわり吸血)するまでに3~5日。

孵化して交尾するまでが、水温22度で約18日、水温27℃で約11日。

→という事は、水温27℃で、1週間程度は、1mmに満たないカイアシみたいな姿の雌雄が共に、魚体をはい回り、吸血していることになります。


交尾数日後オスは死亡するが、メスは固着寄生開始。

メスの固着寄生期間は、水温22度で約5週間、水温27℃で約4週間と、温度が上がると短くなる傾向にある。

固着寄生期間中、卵を産み続ける。

固着寄生期間が過ぎるとメスも死亡する。


メスが固着寄生することを除けば、他の淡水カイアシ類とほぼ同じ。

参考:Wikipedia 月刊錦鯉


という事は・・・

淡水カイアシ類は、高温に弱く、塩分濃度が高い状態に弱く・・・

具体的には、淡水カイアシ類の多くは、33℃以上で生存率が下がり、1%程度の塩分で生存率がかなり下がるので、そこを治療に利用します。

高温塩水浴の方法

高温塩水浴をすると、概ね1か月でイカリムシの固着寄生が見られなくなります。

固着寄生が見られなくなっても、卵には効き目が無く、万が一幼体が生きていた場合、メスが固着寄生するまでに、孵化後11日程あるので、多めに2週間は様子を見て、固着寄生されていなければ退治成功となります。


初めに・・・

個体が弱っていないうちに始めましょう。

始める前にしっかりエサを食べさせて、2日後水替えしてから始めるのが良いでしょう。

高温塩水浴は、飼育水の劣化が速くなるので、始めると給餌は最低限になり、毎日給餌していると、毎日水替えばかりしなければならなくなります。


水温設定:33℃~35℃

34℃にサーモスタットを設定しても、32℃まで下がるようなら35℃まで設定を上げても良いでしょう。

35℃に設定しても35℃でサーモが切れるので、概ね34℃になると思います。


急激に上げるのは良くないので、普段30℃に設定している場合は、最低でも24時間程度かけて徐々に上げましょう。

逆に、上がらない場合は、ヒーターを追加しましょう。


成魚のアジアアロワナは、34℃くらいまでなら健康な状態で長期飼育できます。

ただし、35℃以上が長時間続くと、不具合が出る可能性が高くなるので、上げすぎには注意してい下さい。


塩分濃度:0.5~0.8%

オーバーフロー水槽ろ過槽の、手前側(ウールボックス側)に入れてください。

例えば、1800*60*60のOF水槽であれば、0.5%で3㎏以上の塩を入れる事になります。

その場合、24時間程度かけて徐々に入れてあげると、魚体の負担が減るでしょう。


ただし、あまりゆっくり塩を入れていると、イカリムシに塩水耐性が出来やすくなる可能性があるので、塩分計で測りながら、0.2%くらいまでは一気に上げてください。


アジアアロワナは1か月程度の短期であれば、1%程度の塩分濃度まで耐えられる個体が多いようです。

私は0.8%での治療を数回経験しましたが、食欲は落ちたものの、個体自体は非常に元気に過ごしていました。


入れる塩は、塩化ナトリウム99%以上の食塩でも、何も問題ありません。


粗塩派は、ミネラル補給を理由にあげていますが、治療が優先です。

しかも食塩でも濃いめに入れるので、ミネラル補給程度のにがりは入ります。


野生では、低ミネラルのブラックウォーターに棲んでいるアジアアロワナなので、そこまで気にする必要はありません。

安いもので大丈夫です。

頻繁な水替え

水替えは、出来れば週1回以上、1回1/2くらい、もしくは、2~3日に1回バケツ数杯は、してあげたい所です。

塩水浴は、pHが高くなり、アンモニアが遊離するため、毒性が急激に上がります。

普段、週1回や、それ以下で管理していても、塩水浴時にそれでは、アンモニア中毒になりかねません。


ただし、遊離アンモニアの毒性を理解していて、アクアチェックA 簡易式アンモニア性窒素測定試験紙等で、アンモニア濃度を検査しながら、水替え時期や給餌を考慮出来る上級者は、この限りではありません。



☆蛇足として、イカリムシはカイアシ類であり、狭義のミジンコではないので、耐久卵は産まないと考えます。

産むと言う論文は一切見つかりません。

デジタル塩水濃度計で簡単管理

塩水浴はお手軽ですが、途中で水替えも必要です。

ほとんどの人は、最初は、水槽の大きさから塩を入れる量を割り出して、割ときっちり計算して入れると思います。

しかし、その後は結構アバウトになることが多いと思います。

そんな時は、塩分濃度計が役に立ちます。


塩分濃度計は熱帯魚ショップで売っています。

相場は、アナログで3,000円以上、デジタルは1万円以上くらいです。

でも、アナログは安いけど見にくかったりするので、デジタルが欲しいところですが、結構高価ですよね。


そんな時は、料理用デジタル塩分計を使っても問題ありません。

大体、3,000円前後で、安い物であれば、1,000円(0.2単位ですが)というものもあります。

概ね1.5%まで測れるので、ちょうど塩水浴に良いのです。

おまけに温度まで測れるものもあります。


ドリテック 塩分計 EN-902WTは、1.5%まで0.1単位で計測出来て、温度まで測れる優れものです。
測定時間は5秒。

画面も大きく、LEDで見やすく、オートパワーオフなので安心です。


ドリテック 塩分計 EN-904IVは、LEDライトはありませんが、5%まで0.1単位で計測出来ます。
海水塩分濃度が3.1~3.8%と言われているので、マリンアクアリストにもおすすめです。
測定時間はわずか1秒。
しかもこちらは、防水なので、万一水槽に落としても大丈夫です。
※塩分計使用時の注意点として
使用後・使用前は、必ず真水でセンサー部を指で洗ってください。 
更に、1度目の計測は経験上、濃いめに出るので、値が変わらなくなるまで、更に2度3度と計測してください。
関連記事
アジアアロワナイカリムシ小赤塩水浴塩浴塩分濃度塩分計粗塩高温塩水浴