初めての一眼 そのエントリー(入門)機で本当に良いの?
これから一眼カメラを購入するために、どれにしようか考えてる人!
特に、格好だけじゃなく、”ゆくゆくは、ある程度は使いこなしたいな”と考えてる人!
後悔する前に、とりあえず読んで欲しい!
プロカメラマンではないけど、年間200日以上、7割仕事で撮影している筆者が紐解きます。

一眼入門機の多くは、入門してすぐやめる人におすすめ
各社から出されているエントリー(入門)機。
まず手に取ってもらいたいがゆえに、一眼カメラの楽しさの多くを削って、値段を出来るだけ安く設定しています。
全てが悪いとは言いませんが、一部を除いて、おすすめ出来ないものも多くあります。
一眼って何のためにあるのでしょう?
ただ楽しくスナップや自撮りを撮って、綺麗に見せるなら、今やスマホで十分だし、コンデジで十分。
加工は色々出来るし、背景ボケだってソフトで出来る機種もあります。
一眼なんて、出る幕は無いじゃないですか!?
ほとんど使わないけど、”おしゃれ”で持ちたい!
なんて人も、この記事はスルーしてください。
EOS kissや、Nikon 3桁に、Olympus pen(F以外)、はたまたsony α3桁 等々。
これらは全て、カメラを安く手に取ってもらう事に重点を置いて、結局タンスの肥やしになる可能性が高いカメラたちです。
なぜでしょう?
それは、一眼カメラの面白さが、簡単に発揮できない仕様だからです。
続けたいなら、やる気の失せるエントリーモデルはダメ
エントリーモデルは、どうしても値段を下げるために色んな工夫をせざるを得ません。
そして各社、エントリー機の多くで欠落させる、カメラのだいご味とも言える機能があります。
それは、慣れてくると必ず使いたくなる、メインダイヤルとサブダイヤル(露出補正固定の場合も)です。
この2つのダイヤルが、エントリー機には、無いもしくは、あっても露出補正だけだったりします。
このページを読んでくれている人のほとんどは、”何それ、そんなの分からないし、面倒臭そうだし、あっても使えそうにないし!”なんて言われそうですが・・・
でも、あなどるなかれ!
その2つのダイヤルが付いているカメラを手にした初心者さんは、ものの1年で、初級クラスをぬけ出す腕前まで上がる人が多いのも事実です。
逆に、そのダイヤルがないカメラを使うと、他の性能が良くても、余程根性が無いと、いつまでも初心者レベル抜け出せなかったりします。
何故って?
その機能が次のステップで必要だからです。
”はい、次!”的には買い換えられないですからね。
一眼カメラはそれなりの値段もするし。
一体、そのダイヤルで何をするのか?
これは、使い出さないと分からないので、今は知る必要は無いですが、勉強熱心な人の為に少しだけ。
A(Av)や、S(Tv)モードでカメラを使うとき、人差し指と親指で、素早く状況に合わせて、数値を変える為のダイヤルです。
素早くと言うと、”やっぱ無理”なんて聞こえてきそうですが・・・
逆にこのダイヤルが無いと、もっさりもったり変える事になるので、”フルオートでしか撮れないさん”になってしまい、果てはタンスの肥やしになってしまいます。
とにかく、今はダイヤルの使い方を知る事は、重要(必要)ではありません。
でも、一眼を手に入れて、フルオートで撮っていると、必ず”何故思うように撮れないのかな?”と、思う事になります。
その時に、A(Av)や、S(Tv)モードを使う事になるのですが・・・
”もっさりもったり”しか設定できないと、”やっぱり面倒臭いからフルオートで”となってしまいます。
シャッターチャンスも逃げてしまいます。
そして、こんなかさばって上手く撮れないなら”スマホで十分”となり、タンスの肥やしになる事に。
2019 頼りになる相棒は、各社この一台
予算に余裕がある人は、勿論初めからミドルクラス以上がお勧めですが、ここではボディが10万円以下の、エントリーしやすいものを紹介していきます。
カメラメーカーの最大手 Canon
Kissシリーズは頂けませんが、ミラーレスはエントリー機でも、カメラの楽しさを捨てていません。
☆EOS M6は、スタイリッシュなタイプで、カジュアル感抜群です
出来れば、後付けのEVF(電子ビューファインダー)も揃えたい所です。
メインダイヤル・サブダイヤル・露出補正共に上面に配置され、メカニカル感がいい感じです。
☆EVF(電子ビューファインダー)が付いている、EOS M5
メインダイヤル・サブダイヤル・露出補正共に上面に配置され、メカニカル感がいい感じです。
☆一眼レフでは、何と言ってもEOS 80D
コストパフォーマンスが非常に良いカメラです。
このクラスで、バリアングル液晶に、防塵・防滴とは、恐れ入ります。
突然の雨や、ほこりが多い場所での使用も安心です。
メインダイヤルは上面ですが、サブダイヤルは背面液晶横なので、少し慣れは必要かも。
マイクロフォーサーズの先駆者 Olympus
マイクロフォーサーズは、他の機種より小型で望遠が効く機種です。☆OM-Dはエントリー機でもカメラの楽しさを忘れない E-M10
第10回ペアレンティングアワード受賞が物語る、パパ&ママが、プロ並みの写真を撮れると言う触れ込み通り、お手軽で、操作の楽しさも十分味わえるカメラです。
☆上級機並みの機能をカジュアルに持ち運ぶ E-M5
オールドスタイルな雰囲気を醸し出し、プロレンズで撮影したくなる機能も充実。
勿論、防塵・防滴。
最高峰、EM-1のスピリッツが感じられます。
家電メーカーの巨頭 Panasonic
パナソニックもオリンパスと同じくマイクロフォーサーズ。
小型で望遠が効く機種です。
2019年からフルサイズにも参戦していますが、今後が見ものです。
☆所有欲を掻き立てられるプレミアムフラットデザイン DMC-GX8
優れた操作性と、防塵・防滴機能。
このサイズで、EVF(電子ビューファインダー)が備わっていて、90度上を向く構造はパナソニックならではです。
更には、バリアングル液晶まで備わっています。
元フイルムメーカーの色再現力 Fujifilm
☆ちょうど良いクラシカル感 X-T20
本当は単焦点レンズを付けておしゃれな写真を楽しみたいタイプ。
レンズセットでも良いが、ボディと開放F値の低い単焦点レンズを別々に手に入れるのも手です。
かつての技術力ナンバーワンメーカー PENTAX
ペンタックスは、現在リコーの傘下ですが、昭和27年に日本初の一眼レフを作り出した、非常に技術力の高いメーカーです。
☆オールラウンダー一眼レフ PENTAX KP
防塵・防滴を装備し、非常に高い高感度を使える、中級クラスのカメラです。
残念ながらニコンとソニーには、2019年3月現在で、ボディ価格が10万以下のおすすめ機種は、ありませんでした。
ただし、各メーカー10万円以上のボディには、今回のメインダイヤルやサブダイヤル等々、素晴らしい機能が搭載されています。
この様に、結構限られた機種しか、それ一台で、上級者への階段を上り続けられるカメラが無い事が分かります。
逆に言えば、これらはプロのサブ機にもなりえる、素晴らしいエントリーモデルなのです。
せっかく一眼を手にするなら、値段とスタイルばかりで選ぶのではなく、所有者を成長させてくれるカメラを選ぶことも重要な事です。