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ペット

カージナルテトラ 長期飼育の秘訣

カージナルテトラ(Paracheirodon axelrodi)は、アマゾン川上流のネグロ川に住むカラシン目カラシン科の小型熱帯魚。


水草やオダが多く浅い場所を好み、群泳している事が多い魚で、同じく人気のネオンテトラに比べて、やや大柄で下腹部の赤い帯が長いのが特徴です。


ここでは、従来の情報サイトで当たり前になっている、飼育下での寿命2~3年の間違いを訂正し、もっと長くカージナルテトラと過ごしてもらうための情報を、お伝え出来ればと考えています。



ページの最後に、生息地アマゾン川上流水中の動画を貼り付けています。


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Photo by (c)Tomo.Yun



カージナルテトラの寿命


寿命にはWIILD(野生)での寿命と、最適な飼育下での寿命があります。


よくカージナルテトラの寿命として飼育下で2~3年と記載しているサイトを見かけますが、良い環境さえ用意してあげれば、飼育下では多くの個体が5年以上は生存します。


長寿の個体は、10年を超えて飼育されています。


これは、カージナルテトラに限らず、小型カラシン共通の寿命と考えて良いと思います。


さすがに10年を超えると、老化現象のような軽い変形が目立つ個体が多くなるようです。


10年を超える個体は稀ですが、5年程度は多くの個体が超えていくので、寿命の一つの目安と言えるでしょう。


カージナルテトラの飼い方


ここでは、小型カラシンに寿命を全うしてもらうために、10年を超える飼育実績のある方法を紹介します。


・・・と、大袈裟なことを言うようですが、非常にスタンダードな飼育方法で、全くむずかしい方法ではありません。


長期飼育のコツは、やはり水草水槽での飼育です。


野生での生育環境の再現は、ストレスの軽減に抜群の効果を発揮します。


ただし、水草と言っても千差万別で、LED15W程度の比較的安価な照明で飼育できるものと、LED30WとCo2(二酸化炭素)を添加して飼育する、高価な器具を必要とするものがあります。


どちらがライフスタイルに合っているか、考えて選びましょう。



水草水槽に必要な基本セットは下記のとおりです。


  • 60cm水槽
  • 60cm用の外部フィルター
    (上部フィルターは水草水槽には不向き)
  • 照明
    (LED15W以上の白が基準の赤と青が混じったもの)
  • 砂(ソイル)



これらを揃えれば、入門レベルの水草・小型テトラ水槽が準備できます。



ただし、水草をある程度選ばず飼育するためには、LED照明は30W前後のものとCo2添加キットが必要となり、応用知識が必要となります。






☆入門レベルの簡単な水草水槽の立ち上げ順序


・まず、水槽に砂(ソイル)を2~3cm入れ、外部フィルターとヒーターを取り付けます。


・外部フィルターの吸い込み口とヒーターから少し離して、水草を植えていきます。


・水草用固形肥料を埋め(必須ではない)、残留塩素を抜いた水を、水草が抜けないように少しづつ入れていきます。


・外部フィルターを動作させ、水温が25℃に達しない場合は、ヒーターを入れます。


・照明を点灯させ、出来るだけ12時間以上は、その状態で見守ります。


・バクテリアを入れ(必須ではない)、パイロットフィッシュとして4~5匹の小型テトラを水合わせをして入れます。


・毎日一回、ほんのひとつまみ程度のエサを与えながら、3数週間程観察します。


この間に、1週間に1回~2回、1/3程度の水替えを行います。


死んだ魚がいる場合は、速やかに取り除きます。


・3週間で2匹以上の魚が死んだ場合は、亜硝酸塩(安いスティック状の試験紙で十分です)の濃度を確認し、安全値まで水替えで下げます。


2匹以上死んでも亜硝酸塩濃度が安全値の場合もあります。


その場合の死亡原因は、導入時の魚の状態や水草の残留農薬等、確定できないことがほとんどなので、気にせずに後2週間、水替えを続けながら残りの魚(全部死んだ場合は再度4~5匹)の様子を観察してください。


・3週間で死んだ魚が1匹以内であれば、水質が原因ではないと推測できるので、更に10匹ほど増やして、週一回の水替えをしながら観察しましょう。


・さらに2週間経って9割以上の魚が残っている場合は、立ち上げ成功なので、最終的に小型テトラなら30匹程度まで増やしても、週1回の1/3水替えで問題なく飼育できます。


 


勢いあまって最初に30匹とか入れると、全滅してしまうこともあるので注意してください。


後、最終的に何匹入れられるかは、自身のメンテナンス裁量に掛かっているので、チャレンジしたいならしてみてください。


60cm規格水槽で、60~70匹程度の小型テトラを含む小型魚を飼育できますが、苔の発生を含めて、メンテナンスが大変になるので、30匹程度をお勧めします。


実際、10年近く飼育するためには60cm水草水槽で30匹くらいが上限になります。


それ以上だと、魚の日常ストレスが増え、寿命5年を超える事が少し難しくなり、10年を超える事は難題となります。


 


勿論、水草水槽でなくても知識が増していけば、十分長期飼育は可能です。


例えば、水槽+上部フィルター+簡易照明。


 


そのほかに必要な知識として、下記のようなものがあります。


・水温23℃~28℃前後


急激な水温変化をしなければ、ある程度対応できる。


・ブラックウォーターと呼ばれる弱酸性pH5.0前後の水質


これも急激な変化でなければ、pH7.0前後でも健康に飼育できる。


・Co2を添加するのは照明点灯時。


・給餌は、1日1~2回で、1分程度で食べきれる量にし、たまに給餌しない日を設ける。


ただし、全員が食べているか確認し、食べられない魚がいるようであれば工夫してあげる。


カージナルテトラの人工繁殖



まずペアを見つけます。


Tetra

出典:スドー


上の画像はネオンテトラです。


オスはスマートで上から見ると胸鰭が目立ちます。


 


丸みを帯びてお腹の大きくなったメスの抱卵個体を見つけ、それを追いかけているオスをペアと考え、繁殖用水槽(ケース)にそのペアを入れます。


抱卵個体がいなければ繁殖できませんので、抱卵するまで待ちましょう。


人工繁殖には大きな注意点が概ね4つあります。


1.親魚が食べないように工夫する。


2.稚魚は光を嫌う。


3.稚魚は水流を嫌う。


4.無精卵を取り除かない。


 


・親魚が稚魚を食べないようにするには、市販のフロートボックスを利用したり、園芸用鉢底ネットなどで繁殖用水槽(ケース)に工夫し、親魚が産卵した卵を食べられないようにする必要があります。



・光の遮断は、照明を点けず、ケース周りにある程度目隠しの囲いをすることで対応できます。


更に、ピート水にすることで、pHも弱酸性になり、光も透過しにくくなります。


・無精卵は稚魚のはじめての食事となる原生生物(インフゾリア)の発生につながるので、取り除かないでください。


・生後数日はお腹の栄養(臍嚢)で過ごし、発生しているインフゾリアを捕食するのでエサはあげません。


お腹の栄養(臍嚢)がなくなったら、冷凍ワムシや人工飼料のすりつぶした粉を与えます。


・10日もするとブラインシュリンプでも食べるようになります。


 


繁殖は難しいので、ブリーダーになるのか、試しに育てるのかでも対応がかなり変わってきます。


ライフスタイルで判断してください。 



上記は飼育方法のほんの一例です。


参考に楽しんで頂くのも良いですし、全く違う方法を見つけられるのも良いと思います。


世の中には多種多様な飼育スタイルが存在するので、自身に合うスタイルを見つけて楽しんでください。




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