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心と体

甘酒とコッコイデス菌で、肥満、糖尿病、大腸炎、不安の解消まで 腸活最強菌の威力

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昨今、「腸活」という言葉をよく耳にします。
「腸活」のために、ふつうのヨーグルトを摂っている人もいれば、機能性ヨーグルトを選んで摂っている人もいると思います。
便秘や下痢を含めて、腸の調子はダイレクトに体の調子に関わってくるもの。
腸の機嫌は出来るだけ損ねたくないものです。

そしてそんな「腸活」の中でも、ビフィズス菌をしっかり摂っているというような人は、「腸活」中級者と言っても良いと思います。

多くのスーパーのヨーグルトの棚には、ノーマルヨーグルト4割、機能性ヨーグルト(乳酸菌)5割、ビフィズス菌1割以下という感じで並んでいます。
スーパーの棚割りは、通常年2回のシミュレーションによって決められ、概ねその地域やそのチェーン店の売れ筋順で配置されます。
その棚割りに1割以下の存在で並んでいる「ビフィズス菌」は、そのジャンルを深堀りして考察している人が選んで購入しているという事になります。
間違いなく「腸活」中級者だと思います。

そして学者や一部の上級者に今注目されているのは、「B.コッコイデス菌」と「酪酸菌」です。

特に、肥満の抑制・糖尿病の改善・腸炎の解消・ADHD(注意欠如多動症)改善に効果があると言われている、B.コッコイデス菌。
医療現場で今一番注目されている善玉腸内細菌です。

B.コッコイデス菌とは

Blautia coccoides(ブラウティア・コッコイデス)菌
「本菌は、ヒト腸内における最優勢菌のひとつであり、高齢者や糖尿病、肝硬変、大腸がん、乳がんなどをはじめ種々の疾患の患者腸内で減少していること、本菌による感染症の報告がないこと、などからも有用菌のひとつと考えられています。
日本人の腸内では、欧・米・中国等の外国11か国の人々と比較して、本菌を含むブラウティア属が優勢であることが報告されています。
また、日本人の食生活(和食)の特徴として麹を含む食事が多いですが、麹に含まれるグリコシルセラミドを摂取させたマウスの腸内では本菌が増加することが報告されており、グリコシルセラミドはブラウティア属を増やす因子として注目されています。
出典:ヤクルト中央研究所

乳酸菌 ビフィズス菌 酪酸菌 コッコイデス菌
主なはたらき 整腸作用
菌別の酵素の作用
整腸作用
アレルギー予防
抗老化作用
発がん予防
肥満の抑制
認知機能改善等
悪玉菌の発育を抑制
大腸炎抑制
研究途上で有害説も有
肥満の抑制
糖尿病の改善
腸炎の治療
大腸がんの予防
注意欠如多動症改善
作り出す酸の種類 乳酸+(酵素) 乳酸+酢酸 酪酸+酢酸 乳酸+酢酸+コハク酸
+(水素)
増殖要素 生菌入り飲食物
オリゴ糖[1]
水溶性食物繊維[2]
サプリメント
生菌入り飲食物
オリゴ糖
水溶性食物繊維
サプリメント
ぬか漬け
不溶性食物繊維[3]
サプリメント
麹由来食品
グリコシルセラミド[4]
生息部位 小腸の下部~大腸 大腸 大腸 大腸

食品に含まれる善玉菌の主なエサ

[1] オリゴ糖:大豆、ゴボウ、アスパラガス、タマネギ、トウモロコシ、にんにく、バナナなど
[2] 水溶性食物繊維:昆布、ワカメなどの海藻、果物、納豆、里いも、大麦、オーツ麦など
[3] 不溶性食物繊維:大豆、小豆、ごぼう等の根菜、オクラ、えのき、大麦、納豆、干し柿など
[4] グルコシルセラミド:麹由来食品に少量、米などの他の食品中には極微量

ここまでで分かるのは、乳酸菌やビフィズス菌及び酪酸菌は、普段の食事でオリゴ糖や食物繊維をしっかり摂っていれば概ね良好な状態を保て、生菌入り飲食物をオプションとして取り入れれば、菌の活性を大きく後押しできるのですが、B.コッコイデス菌は、菌の活性を後押しできるだけの量を食事で摂ることは難しいと言えます。

B.コッコイデス菌に必要なグリコシルセラミド

B.コッコイデス菌の腸内環境改善を期待できる1日のグリコシルセラミド必要量は、最低でも60kg体重の人で100mg。
標準的な日本人の食事による一日当たりのグリコシルセラミド摂取量は26–77 mg。

30mgー75mg不足しています。

下表は食品中で一番多いとされている麹由来食品中のグリコシルセラミド含有量です。
これを見ると、塩麹や甘酒や日本酒に多く含まれていることが分かります。
しかし、アルコールは腸内善玉菌の死滅を導くので日本酒で摂る場合は、翌日腸が調子の良い量を目安に摂取するのが良いと思われます。
日本酒コップ1杯(200mg)程度が目安と言われています。

コッコイデス-1
出典:生物工学会誌 第97巻 第4号 発酵食品の機能性と関連領域 麹に含まれるグリコシルセラミドの健康効果
飲料の一皿は200ml

甘酒と米麹や味噌を3食駆使して、やっと20mgー30mg程度。
普段から麹由来の食材を多く取り入れている方が、更にがんばって何とか最低限にという感じです。

ただ、グリコシルセラミドは、美容や肌対策の保湿サプリメントとして市販されています。
商品によって違いますが、概ね1.2mgー3.5mgのグリコシルセラミドが含有しているようです。
※B.コッコイデス菌は、医療レベルで研究されており、グリコシルセラミドを多く含有させるとサプリメントとしての許可が下りなくなるようです。
(サプリメントは、あくまで緩やかな改善が見込まれる程度までしか許可が下りません)



因みに、腸内環境の改善は100mg程度から期待が出来るらしいですが、症状の改善レベルになると下記のように論文に記されています。
「腸内Blautia coccoides増殖刺激や、不安改善、腸炎治療といった効果が期待されるのは、60kg体重のヒト(成人)の1日あたりの摂取量は、200mg以上であることがより好ましく、600mg以上であることがさらに好ましい。」

今後の更なる研究が待たれます。

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