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心と体

色黒は骨粗鬆症になりやすいのは本当か 日光浴とビタミンDの必要性

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2024年2月13日、オーストラリアで新しいガイドラインが定められたというニュースを見た。
ABCオーストラリアによると、
  • 今までのガイドライン
    「全ての人は体内でのビタミンDの生成の為に日光に当たるべき」

  • 今後のガイドライン
    「より肌の色が濃い人ほどビタミンDの生成の為に日光に当たるべきで、白人は屋外外出時は日焼け止め対策を万全に」

理由は、紫外線に当たる事での体内でのビタミンDの生成をメラニン色素が阻害していると言うものである。

分かりやすく言うと、白人は日光にあたる時間が短くてもビタミンDが体内で生成されるが、黒人は日光に当たる時間が短いとビタミンDが体内で生成されにくいという事である。

そして、紫外線による発がんに対する自然な防御として、ヒトの皮膚の色を暗くするメラニン色素沈着メカニズムが存在するので、メラニン色素が非常に少ない、もしくは無い白人は、日焼け止め対策を万全にしましょうという事である。

これはあくまでオーストラリアのガイドラインです。
オーストラリアは過去にオゾンホールが存在し、オゾン層が薄く、紫外線が強い為、皮膚がんのリスクが非常に高い国である事がガイドラインの変更に関与しています。

日本の日光浴のガイドライン

国が日光浴の必要性を訴えるのは、紫外線曝露によりビタミンDの体内での生成を促し、国民の骨の健康維持が目的です。
しかしながら日本の場合には、日本人の肌の色と四季による日照時間の変化が複雑に関係します。
それを踏まえて、厚生労働省は紫外線の人体に与える悪影響を鑑み、日光浴よりも食事やサプリメントでのビタミンDの摂取をどちらかと言うと推奨しています。

日本人の肌の色

日本人に最も多いといわれている肌のスキンタイプは、国際標準のスキンタイプⅢと言われています。
おおむね比較的色の白い人をⅡ、平均的な色の人をⅢ、比較的色の濃い人をⅣ (下の表を参照) としています。
それ以外についてはそれに見合った対策が必要となります。

スキン
タイプ
MED(J/m2) 補正
係数
UV Index8
の場合(分)
肌の色
(非露出部)
眼と髪の特徴
紫外線による肌の反応
200 0.67 17 ピンク帯びた白
そばかす
赤毛/金髪
青/緑の眼
常に赤くなり、黒くならない
250 0.83 21 赤毛/淡褐色/金髪
青/淡褐色/緑の眼
赤くなりやすく、
黒くなりにくい
300 1 25 白/淡褐色 黒/褐色の髪の色
淡褐色/褐色の眼
適度には赤くなり、
IPD(*3)により徐々に色が付く
450 1.5 38 明褐色 黒髪
褐色/暗褐色の眼
赤くなりにくく、
IPDによりすぐに色が濃くなる
600 2 50 暗褐色 黒髪
褐色/暗褐色の眼
稀に日焼けする/判別不能
1000 3.33 83 濃褐色or黒 黒髪
暗褐色の眼
日焼けしない/判別不能
国立環境研究所 地球環境センター及びFitzpatrick skin typing参考

  • (*3)IPD (Immediate Pigment Darkening) : 即時型黒化現象。おもにUV-Aによる一時的な皮膚の黒化現象で、短時間 (数時間から数日) で皮膚の色が濃くなる現象。この場合、比較的短時間で元の状態に戻ります。UV-Bによる長期にわたって皮膚の色が戻りにくい遅延型黒化現象とは異なります。継続的に即時型黒化沈着をくりかえすことによって、持続的に長期間色素沈着がおこることがあります。

日光浴とビタミンD

日本は南北に縦長の国であり、四季の変化も強く、天気の変化も目まぐるしい為に、明確な日光による紫外線曝露のガイドラインはない。

日本はどちらかと言うと、日光浴よりも食事でビタミンDを補う事を推奨している。
1日に必要なビタミンDは1歳から70歳まで15 µg/日と言われている。
70歳以上は20 µg/日と言われている。

※1日のビタミンDの必要量15 µg/日とし、食事によるビタミンDの必要量を10 µg/日とした場合は下表の日光浴時間が推奨される。
  • 5.5 µg のビタミン D 量を産生するために必要な日照曝露時間(分)
測定地点 7月 12月
9時 12時 15時 9時 12時 15時
札幌 7.4 4.6 13.3 497.4 76.4 2741.7
つくば 5.9 3.5 10.1 106 22.4 271.3
那覇 8.8 2.9 5.3 78 7.5 17
出典:厚生労働省
 
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 出典:環境省

食品やサプリでビタミンDを

昨今の現代人の多くの生活習慣を鑑みると、この程度の日光浴すら難しいのが現実ではないでしょうか。
なので、厚生労働省は食品やサプリメントからの摂取を心掛けるよう呼び掛けています。

ビタミンDを食事から摂取するためには、魚介類に頼るところが非常に大きくなります。
魚介類が苦手な人はサプリなどをうまく利用して摂取する事を心掛けましょう。

特に「冬」は日光浴でのビタミンDの体内での生成が非常に少なくなりがちです。
「インドア派」で「肌の黒い人」は、なおさら食品やサプリメントでの摂取が必要になります。

ビタミンD
出典:厚生労働省eJIM

  • 平成 28 年国民健康・栄養調査(1 日間食事記録法による)成人ビタミン D 摂取量
年齢幅(歳) 人数(人) 摂取量(中央値 µg/日)
男性 30~49 2788 3.1
50~69 3793 4.8
女性 30~49 3169 2.5
50~69 4418 4.7
出典:厚生労働省
この表を見ると、多くの日本人は普段の食事だけではビタミンDが不足していることが良く分かります。
「色黒は骨粗鬆症になりやすい」は、まんざら間違いでは無い事が分かってもらえたと思います。

 日焼けマシンや日光浴で普段から肌を焼いている人は別ですが、地黒で普段のファッションが肌の露出が少なく、インドアな生活スタイルで、魚嫌いで、ビタミンDの摂取を普段気を付けていない人は、骨粗鬆症のリスクが非常に高いので、今後は気を付けた方が良いようです。
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